BIOGRAPHY
BIOGRAPHY
Miyuki INAGAKI
Born in Kanagawa, Japan 1989.
Lives and Works in Ibaraki, Japan.
BIOGRAPHY
BIOGRAPHY
Exhibitions|2022
Group Exhibition
桃源郷通行許可証
Passport to Shangri-La
10/22 (sat) - 1/29 (sun), 2022
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稲垣美侑 × 駒井哲郎
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佐野陽一 × 斎藤豊作
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東恩納裕一 × マン・レイほか
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文谷有佳里 × 菅木志雄
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松井智惠 × 橋本関雪
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松本陽子 × 菱田春草ほか
埼玉県立近代美術館, 埼玉
The Museum of Modern Art Saitama, JAPAN
WEB : https://pref.spec.ed.jp/momas/2022tougenkyo
桃源郷は、中国の詩人・陶淵明が記した物語「桃花源記」に由来する、理想と平和の土地です。「桃花源記」では、武陵に暮らすある漁師が舟を漕ぐうちに、林の奥の桃源郷へとたどり着きます。そこは、世俗とは隔絶された穏やかな時間が流れる美しい世界でした。
古今東西の芸術作品を鑑賞するということは、私たちが今立つ地点から遠く離れた時間や空間を経験するということでもあります。現実の奥深くに、現在の時空間から解放された「桃源郷」があるとすれば、芸術作品は「桃源郷」への扉を開くための「通行許可証」のようなものであるといえるでしょう。日常と非日常の裂け目から目に見えないものを想像したり、別の世界を経験したりすること。私たちが様々な時空間を自在に行き来することを願うとき、芸術作品は多くの示唆を与えてくれます。
「桃源郷通行許可証」は、多様な時代、ジャンルの作品と埼玉県立近代美術館のコレクションとの遭遇を通じて、時空を超えた芸術作品の魅力を探る展覧会です。展示の中心となるのは、絵画、写真、ドローイング、インスタレーションなど、それぞれの手法を用いて、日常や現実のはざまに潜在する事象を繊細に掬い取る6名の作家の作品と、当館のコレクションとが出会うことで生まれる空間です。作家や作品同士の対比、テーマによる対照、意外な組み合わせなど、様々な角度から構成される本展覧会は、コレクションに新たな光を当てるとともに、幅広い世代の作家たちの現在地に立ち会う機会となるでしょう。
※展覧会タイトル「桃源郷通行許可証」は出品作家・松井智惠の作品に由来しています。
Solo Exhibition
草むらの音素
Notes in the Grassy place
7/13 (Wed) - 8/31 (wed), 2022
経堂アトリエ Plum Gallery, 経堂
Kyodo Atelier Plum Gallery, Tokyo, JAPAN
WEB : https://kyodo.atelier-inoue.jp
Page : https://kyodo.atelier-inoue.jp/2022/06/29/8084/
草らむの音素 Notes in the grassy place
身近な住環境や自然への繰り返しの観察行為によって、個人や場所に内包される記憶や諸感覚を拾いあげ、 描く行為を通じて、私たちの生きる場所やそこに広がる景色について問い続けている。近年は主に、人々 の生活の傍らに位置する《庭》をモチーフとした作品シリーズを手がけている。本展「草むらの音素」で は、経堂アトリエの庭をイメージの発端に、その場にこぼれ落ちる音や質に触れながら、様々な響き合い の存在する景色を描きだすことを試みた。
レイチェル・カーソン ( 海洋生物学者・作家 ) は、晩年の著作「The Sence of Wonder」のなかで、すべ ての子どもが生まれながらに持っている「神秘さや不思議さに目を見はる感性 (The Sence of Wonder)」 を失わないことの大切さを語っている。見落とされ、忘れ去られていくような他愛もない風景とその断片 --日常に眼差しを向け、じっくりと眺めてみること。そのような他愛もない繰り返しの関係性のなかに、 私たちが生きる世界を味わい、創造的な感性を再発見するための手立てが潜んでいるのではないだろうか。
足下の先に広がるささやかな景色、庭先の小さな生きものや植物たちへ敬意を込めて。
Solo Exhibition
息をする
Spirare
5/3 (The) - 5/22 (sun), 2022
Gallery Gigi, 江ノ島, 神奈川
Gallery Gigi, Kanagawa, JAPAN
HP : http://www.g-z-gigi.com
Press : http://g-z-gigi.gloomy.jp/exhibition/exhibition59.html
息をする spirare
展示タイトル「息をする」は、ラテン語「spirare」に由来する。
この言葉は、英語の「Respiration(呼吸)」、「Inspire(刺激を受ける)」、「Inspiration(霊感)」などの語源ともいわれ、
息をする動作は、心に何らかの刺激を吸い込むこと、生きている状態そのものを示唆している。
隔たりと解放、対話と沈黙、喜びと痛み、享受と喪失…
ふいに吸い込んだものが、身体の器を緩やかに押し拡げながら体内へと浸透し、吐きだされるものは次々と世界へと取り込まれ、循環していく。はるか彼方の引力に導かれ海水が満ち引きするように、知らずとも、あらゆるものはたえず干渉しあい存在している。
私たちの、この一息さえも。
本展では、今春までのおよそ5年間、稲垣が拠点としていた北関東での暮らしに向けられた眼差しから、
人や場所に内包される記憶を拾いあげ、トポフィリア(*1)をめぐる複層的なイメージを絵画のうちに描きだすことを試みている。
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(*1)トポフィリア(topophilia):「人々と、場所あるいは環境との間の、情緒的な結びつきのことである。」
(イーフー・トゥアン「トポフィリアー人間と環境」株式会社せりか書房, 1992年, p.20)