" めをあける "
日程 |2023年5月14日(水) − 6月6日(火)
営業日:水曜 − 日曜日
定休日:月曜日・火曜日(※6/5、6/6は営業致します)
時間 |11:00 − 19:00
場所 | KATSUYA SUSUKI GALLERY
〒152-0022 東京都目黑区柿の木坂1−32−17
交通アクセス 東急東横線「都立大学駅」より徒歩5分
TEL 03-5726-9985 FAX 03-5726-9986 Mail info@katsuya-susuki-gallery.com HP https://katsuya-susuki-gallery.com
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Press Release ------------------
この度KATSUYA SUSUKI GALLERYでは2023年5月14日(水)より、稲垣美侑による個展「 めをあける 」を開 催致します。 家や空き地、庭先、縁をもった土地といった身近な住環境や自然への繰り返しの観察行為によって、個人や場所 に内包される記憶や諸感覚を捨いあげ、描く行為を通じて、私たちの生きる場所やそこに広がるイメージについ て問い続けている稲垣は、近年は主に、人々の生活の傍らに位置する「庭」をモチーフに、人間と動植物、自然 と人工、日常と非日常、生と死といったような様々な二項対立化する存在の中間領域を探るような作品シリーズ を展開しています。
今回の個展のタイトルである「めをあける」について、稲垣は大別して二つの意味をかけています。 ひとつめは、人が「目をあける」といった動的な行為。これには、対象を「見る」という人間に潜在している欲 求や、意志への考察が込められています。その一方で、私たちは日常や自分たちの置かれた環境をはたしてどれ だけ見ることができているのだろうか、と稲垣は問いかけます。 ふたつめに、「芽をあける」という動植物の生のエネルギーを示唆するイメージ。それは、例えば春の訪れとと もに地下から地上へと顔をだす土中に隠れていた生物たちのように、こちら側からは見えない領域で生まれる生 命の息吹、そして自然の持つ圧倒的な生の力強さや神秘に、稲垣自身が触れたことからあらわれた言葉です。
私たちが目にしているものは世界のほんの一瞬の切り取りに過ぎず、「めをあける」=「世界がうつしだされる /接触すること」だとすれば、世界との繋ぎ目(接点)として絵画(絵を描く行為)が存在しているのではない か、と稲垣は考えます。それと同時に、真っさらな画布の向こう側には、土中の芽のように、こちら側にはまだ 見えていないだけの何かが潜在していて、絵を描く行為とは、その待機する存在を見えるこちら側へと掬い上げ る行為なのではないかとも。
見落とされ、忘れ去られていくような他愛もない風景とその断片。日常に眼差しを向け、ゆっくりと眺めてみる こと。稲垣はそのような他愛もない繰り返しの関係性のなかから、私たちが生きる世界を味わい、創造的な感性 を再発見するための手立てを探しているのです。 これまで個展や美術館を始めとする様々なグループ展、自然環境を問うプロジェクトに参加するなど、精力的に 作品を発表している稲垣ですが、今回の個展では、これまでとは違った素地を取り入れるなど、新たな変化が感 じられる油彩作品、陶器、ドローイングなどの新作を中心に展示致します。 稲垣美侑の新たな挑戦となる今回の個展、この機会に是非ご高覧下さい。

" 海女がつなぐ13人のART "
昨年5年ぶりに鳥羽志摩の海女人数調査を実施しました。最初に調査をおこなった昭和47(1972)年約4000人いた海女さんも、514人と8分の1に減少しました。今そのほとんどが60代~70代、この先10年後20年後の海女の存続が危ぶまれています。高齢化後継者不足はもちろん、海の環境の変化は、漁獲物の減少にも大きな影響をあたえ、海女の減る原因にもあげられます。この現状や海女文化をもっと広く伝えるべく、今回はアート作品、それも若手のアーティストたちによる多様な作品によって、興味を持っていただければと思いました。表現し続けるアーティストたちも、海だけでなく環境の変化を敏感に感じ、作品を制作し続けています。自分の息だけで、自然に逆らわず、とりすぎない漁をする稀有な存在である海女、作家たちにどのようにうつるのでしょうか?
今回、抽象画や版画、イラスト、写真やコラージュ、そしてダンスなど異なるアプロ―チで【海女】表現しています。海女文化を身近に感じていただくとともに、新たな若い世代の海女ファン作りに一役買うことができればと思っております。
In Toba-Shima region, the number of Ama divers has decreased to one-eighth over the last 50 years, from about 4,000 to 514. Most of them are now in their 60s and 70s, so the existence of Ama in the next 10 to 20 years is facing a serious risk.In addition to the aging population and lack of successors, changes in the marine environment have a major impact on the decline of catches, which contribute to the crisis.
In order to spread the word about this situation and the culture of Ama, we hope to stimulate interest in Ama culture through a variety of artworks by artists with ties to Mie Prefecture and the Toba Sea Folk Museum.
The artists also continue their creation being sensitive to changes in the environment. How do they see Ama, a unique and rare group of fishermen who dive into the ocean with simple fishing tools using their own breath, and catch only what the nature allows them to? The exhibition will feature works that depict the Ama through different approaches, such as abstract paintings, prints, illustrations, photographs, collages, and dance. We hope this exhibition will help visitors familiarize with the culture of Ama and create a new generation of Ama fans.
【展示アーティスト(あいうえお順)】
・いとうひでみ(イラスト2点)イラストレーター
・稲垣美侑(油絵1点、水彩1点) 画家
・ウィギーカンパニー(シルクスクリーン 2点) 図案家
・大野愛子(写真コラージュ) 2点 フォトグラファー、海女
・荻野夕奈(アクリル画 2点) 画家
・リー・クラッチ(岩絵の具 1点) アーティスト
・後藤美月(アクリル画コラージュ2点)イラストレーター
・ダダオ (モビール彫刻) グラフィックデザイナー
・リンダ・デニス (エンボス1点、版画1点) アーティスト
・長嶋祐成 (水彩1点)魚譜画家
・ゾエ・ポーター(写真コラージュ2点、布1点) アーティスト
・前納依里子 (ダンス・映像) 振付師
・蘭陵亭子梅 (水彩1点) 妖怪書画家
日程 |2023年4月8日(土) − 2023年6月25日(日)
時間 |午前10時 − 午後5時30分(入場は午後5時まで)
閉館 |3月1日~11月30日 9:00〜17:00
12月1日~2月末日 9:00~16:30(最終入館は閉館の30分前まで)
船の収蔵庫見学 16:00まで
料金 |大人18歳以上:800円
大学生以下:400円
場所 | 海の博物館 ギャラリー
〒517-0025 三重県鳥羽市浦村町大吉1731-68
TEL(0599)32-6006 FAX(0599)32-5581
WEB http://www.umihaku.com/index.html


"亀山トリエンナーレ2022"
Kameyama Triennale2022
亀山トリエンナーレ (かめやまトリエンナーレ、Kameyama Triennale)は、三重県亀山市で開催されている現代美術の祭典。人と作品が出合い、芸術文化の振興と街の活性化が狙い。最近は新人作家の発掘、国際交流の促進にも力点が置かれている。
亀山トリエンナーレの前身は、2008年から2013年まで毎年開催されていた「アート亀山」。2014年以降は三年に一度の頻度によるトリエンナーレ形式での開催。これまでに参加したアーティストの総数は「アート亀山」時代を含めて延べ500名以上。
展示会場は当初は商店街の空き店舗であったが、その後は旧東海道沿いに点在する民家や市指定文化財、寺社仏閣なども展示会場として活用されている。展示作品は平面、立体、インスタレーション、映像、パフォーマンスなどと幅広い。
2017年9月24日~10月15日に開催された「亀山トリエンナーレ2017」には国内外から101組のアーティストが参加、週末の土日を中心に多くの観客が訪れた。
優れた新人作家を顕彰する「亀山トリエンナーレ賞」も同トリエンナーレの特色の一つ。2014年には下村雄三、美濃部責夫、佐藤学、2017年には笠井祐輔、武井琴、中尾広道が受賞している。
2年の延期を経て次回の亀山トリエンナーレは2022年10月30日〜11月19日に開催する。
【出展作家】
浅野 言朗、伊賀上 良太、いしかわ ゆか、石山 あゆみ、伊藤 明淑、稲垣 美侑、稲田 和巳、
上光 陽、枝光 由嘉里、大井 パベル、大岡 英介、大河原 愛、大𣘺 成未、
荻野 良樹、奥田 誠一、小野 功太郎、カトウ マキ、キム テボン、木村 剛士、
木村 翔太×佐々木 樹、計良 明子、河野 展成、小寺 貴也、小林 園実、
齊藤 華奈子、阪本 結、櫻井 大吾、鮫島 弓起雄、澤田 奈々/ヘイグ・エリオット、
三本木 歓、篠藤 碧空、白水 ロコ、五月女 かおる、園田 源二郎、
タキ ナオ、田島 悠史、辻 將成、寺本 美穂、内藤 久嗣、永井 寿郎、中澤 隼人、
にし ようこ、中谷 ゆうこ、西口 武延、丹羽 巧、
花とミサイル河野 マキ、長谷部 勇人、ピカソ・スイッチ、フォトジェニックドール エトランゼ、
ポンティ 新平、波多野 友香、原 憲太郎、土方 英俊、平田 万葉、
藤原 史江、松岡 歩未、宮嵜 浩(BOMBRAI WEST)、宮崎 政史、森 博幸、
森島 里香、森本 紗月、矢作 隆一、山田 風雅、山本 辰典、
Christopher Ketchie、Daniel John Gadd、Etty Yaniv、
Dr.M、Hector Falcon、Jorge Ismael Rodrigez、
iwata mayuko、KAO'RU shibahara、Megu Fukuda、Natsuki Takauji、Omar Torres、Polymorphia、Quabala Quabala、
Suyeon Na、symbi、William Norton、Xiaowei Chen
井谷 うらん、市川 雄康、オノ・ミチ・ヒロ、
倉岡 としえ、倉岡 雅、鈴木 幸永、田村 公男、
堂本 清文、長縄 功太郎、藤田 昌久、森 敏子、Cake Hara
日程 |2022年10月30日(日) − 11月19日(土)
時間 |10:00 − 17:00(最終日は16:00まで)
場所 | 亀山市内一帯
<主な展示場所>東町商店街、西町、加藤家屋敷跡、旧舘家、亀山市文化会館
料金 |チケット:舘家・加藤家屋敷共通500円、他の展示場所は無料
主催 |亀山トリエンナーレ実行委員会
企画監修 |井上隆邦(元・三重県立美術館長、横浜トリエンナーレ2005事務局長)
WEB http://kameyamatriennale.jp/

