top of page

Group Exhibition



"桃源郷通行許可証"

Passport to Shangri-La



桃源郷は、中国の詩人・陶淵明が記した物語「桃花源記」に由来する、理想と平和の土地です。「桃花源記」では、武陵に暮らすある漁師が舟を漕ぐうちに、林の奥の桃源郷へとたどり着きます。そこは、世俗とは隔絶された穏やかな時間が流れる美しい世界でした。

 古今東西の芸術作品を鑑賞するということは、私たちが今立つ地点から遠く離れた時間や空間を経験するということでもあります。現実の奥深くに、現在の時空間から解放された「桃源郷」があるとすれば、芸術作品は「桃源郷」への扉を開くための「通行許可証」のようなものであるといえるでしょう。日常と非日常の裂け目から目に見えないものを想像したり、別の世界を経験したりすること。私たちが様々な時空間を自在に行き来することを願うとき、芸術作品は多くの示唆を与えてくれます。

 「桃源郷通行許可証」は、多様な時代、ジャンルの作品と埼玉県立近代美術館のコレクションとの遭遇を通じて、時空を超えた芸術作品の魅力を探る展覧会です。展示の中心となるのは、絵画、写真、ドローイング、インスタレーションなど、それぞれの手法を用いて、日常や現実のはざまに潜在する事象を繊細に掬い取る6名の作家の作品と、当館のコレクションとが出会うことで生まれる空間です。作家や作品同士の対比、テーマによる対照、意外な組み合わせなど、様々な角度から構成される本展覧会は、コレクションに新たな光を当てるとともに、幅広い世代の作家たちの現在地に立ち会う機会となるでしょう。

※展覧会タイトル「桃源郷通行許可証」は出品作家・松井智惠の作品に由来しています。

【出展作家】

  • 稲垣美侑  × 駒井哲郎

  • 佐野陽一  × 斎藤豊作

  • 東恩納裕一 × マン・レイほか

  • 文谷有佳里 × 菅木志雄

  • 松井智惠  × 橋本関雪

  • 松本陽子  × 菱田春草ほか

日程 |2022年10月22日(土) − 2023年1月29日(日)

時間 |午前10時 − 午後5時30分(入場は午後5時まで)

閉館 |月曜日、12月26日(月) − 1月3日(火)

   (11月14日、1月9日は開館)

料金 |1200円(一般)、960円(大高生)

   ※( ) 内は20名以上の団体料金。

   ※中学生以下、障害者手帳等をご提示の方 (付き添いの方1名を含む) は無料です。

   ※併せてMOMASコレクション (1階展示室) もご覧いただけます。場所 | 埼玉県立近代美術館 The Museum of Modern Art, Saitama













Comments


bottom of page